「甲子の日」を知って、縁起の良いスタートをきりませんか。
変化の波に乗れるかどうかで、未来は変わってきます。
縁起の良い「甲子の日」を知って一歩前に動き出してみませんか。
きっと氣の流れがあなたの味方をしてくれることでしょう。
※「甲子」は、きのえね、こうし、あるいは、かっしなどと読みます。(以下文中では、甲子の日(きのえねのひ)と記載いたします。)
目次
- ①甲子の日(きのえねのひ)ってどんな日?
- ②そもそも干支(十干十二支)とは?
- ③干支(十干十二支)の意味
- ④甲子の日(きのえねのひ)と神様
- ⑤甲子の日(きのえねのひ)開運アクション
- ⑥2022年の甲子の日(きのえねのひ)はいつ?
- ⑦甲子の日(きのえねのひ)の豆知識
①甲子の日(きのえねのひ)ってどんな日?
甲子の日は、
十干の最初である甲(きのえ/こう)と、十二支の最初である子(ね/し)を組み合わせた六十干支の第一番目のことです。
甲乙丙丁…から始まる十干、と
子丑寅卯…から始まる十二支、の
先頭同士の組み合わせ、つまり、六十干支の始まりになります。
甲子の日は、この2つが重なる『60日に1度』巡ってくる日のことをさします。
十干十二支の組み合わせの最初ということもあり、とても縁起が良い日と考えられています。
②そもそも干支(十干十二支)とは?
干支の起源は、中国最古の王朝である殷の時代で紀元前1600年頃から中国で使われていて、日本に伝来してきたのは、553年、欽明天皇が現在の朝鮮半島の一部にあった国、百済(くだら)から専門家を呼んで、学者に教えさせたのが始まりといわれています。
干支とは、十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)を組み合わせて60を周期としています。
暦(年月日)の表示法として用いられてきました。
十干は、
「甲(きのえ・こう)、乙(きのと・おつ)、丙(ひのえ・へい)、丁(ひのと・てい)、戊(つちのえ・ぼ)、己(つちのと・き)、康(かのえ・こう)、辛(かのと・しん)、壬(みずのえ・じん)、癸(みずのと・き)」の10種類から成り立ちます。
十二支は、毎年巡ってくるおなじみの、
「子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)」の12種類です。
これらを組み合わせたものが干支(十干十二支)です。
干支の1番目は「甲子(きのえね)」、2番目は「乙丑(きのとうし)、3番目は「丙寅(ひのえとら)」・・・と続き、60番目が「癸亥(みずのとい)」となります。
これを年にあてはまると60年、日にあてはめると60日で一巡します。
十干と十二支の組み合わせは60パターン存在するため、干支は60で一周するということです。
なお、還暦とは、60年生きて干支が一巡し、生まれた年に「還る(戻る)」ことを意味しています。
また、日頃使っている十二支においては毎年変わっていきますが、それ以外にも日や時間、方角などにも当てはめられて使われています。
例えば、「丑三つ時」や「正午」などです。正午は「午の刻」の「正刻」のこと。「午前」「午後」というのも午の刻からきています。
③干支(十干十二支)の意味
十干十二支の十干とは、森羅万象、宇宙に存在するすべての万物は木、火、土、金、水の五つの元素からなるという自然哲学の五行思想と、万物は相反する二つの性質(陰陽)を持ちながらも調和されて成り立っているという陰陽思想の考えで、これらを合わせた陰陽五行思想から、木火土金水(五)×陰陽(二)で十干となります。
※日本では、飛鳥時代に「陰陽寮」が設置され、官僚として陰陽師が配置されました。陰陽寮は神道の祭祀や神事に影響を与えました。
五行思想の「木、火、土、金、水」とは
◆「木」
地中で発芽した時から、伸びやかに進み続ける。生命に溢れ、柔和に成長(発展)していく樹木の様子を表す。⇔「春」の象徴。
◆「火」
燃え上がる炎が元となっていて、火のような灼熱、明るく上昇の性質を表す。⇔「夏」の象徴。
◆「土」
万物は地の中から生まれ、万物は土の中に滅びるとされ、土は万物の母ともいわれる。万物を育成・保護する性質を表し季節同士を結ぶ役目を果 たしている。⇔「季節の変わり目」の象徴。
◆「金」
土中に光輝く鉱物や金属が元となっていて、金属のような冷たさと確実な性質を表す。万物が結実する収穫の季節。⇔「秋」の象徴。
◆「水」
泉から湧きでて流れる水が元となり、これを命の泉ととらえ、胎内と霊性を合わせる性質を表す。生物のほとんどが活動を停止しており、一年のうちで一番暗い時期。⇔「冬」の象徴。
陰陽五行思想の「十干」とは
木、火、土、金、水を、さらに陰陽思想の「陽」にあたる兄(え)と「陰」にあたる弟(と)に分けたものになります。
空間を10種類に分けたもので、「陰陽五行思想(陰陽五行説)」を端的にあらわしたといえるでしょう。以下のようになります。
◆甲(こう)
五行思想では「木」/陰陽思想では「兄」/読み方「きのえ」/陽/樹木 山の巨木、用材
◆乙(きのと・おつ)
五行思想では「木」/陰陽思想では「弟」/読み方「きのと」/陰/草花
◆丙(ひのえ・へい)
五行思想では「火」/陰陽思想では「兄」/読み方「ひのえ」/陽/太陽
◆丁(ひのと・てい)
五行思想では「火」/陰陽思想では「弟」/読み方「ひのと」/陰/灯火、囲炉裏や焚き火の火
◆戊(つちのえ・ぼ)
五行思想では「土」/陰陽思想では「兄」/読み方「つちのえ」/陽/山岳、山の土、堤防など乾燥した土
◆己(つちのと・き)
五行思想では「土」/陰陽思想では「弟」/読み方「つちのと」/陰/大地、田園の湿った土
◆康(かのえ・こう)
五行思想では「金」/陰陽思想では「兄」/読み方「かのえ」/陽/鋼鉄、鉱物、刀剣、斧、鋸
◆辛(かのと・しん)
五行思想では「金」/陰陽思想では「弟」/読み方「かのと」/陰/宝石、珠玉、砂金
◆壬(みずのえ・じん)
五行思想では「水」/陰陽思想では「兄」/読み方「みずのえ」/陽/大海、大河、海洋の水
◆癸(みずのと・き)
五行思想では「水」/陰陽思想では「弟」/読み方「みずのと」/陰/雨露
「十二支」は以下のように割り当てられています。
◆子(ね)=水/陽
財力の象徴、子孫繁栄、気配り上手、清潔、強情、頑固
◆丑(うし)=土/陰
粘り強さ、誠実さ、真面目、働き者、口下手、行動が遅い、怒ると恐い
◆寅(とら)=木/陽
決断力、才覚、大胆、慈悲の心、思慮深い、自信過剰
◆卯(う)=木 /陰
家内安全、大いなる飛躍、情にもろい、愛嬌がある、根気がない
◆辰(たつ)=土/陽
権力者の象徴、想定以上の力、機敏、正義感、信用、自尊心が強い
◆巳(み)=火/陰
金運、繁栄が続く、再生、生命、冷静沈着、嫉妬深い、猜疑心が強い
◆午(うま)=火/陽
行動力、エネルギー、健康、豊作、人気、面倒見が良い、派手 軽率
◆未(ひつじ)=土/陰
人脈の広がり、家族安泰、温和、慈悲心に富む、人情に厚い、臆病
◆申(さる)=金/陽
賢者、知能が高い、神の使い、器用、利口、財運、臨機応変、飽きっぽい
◆酉(とり)=金/陰
商売繁盛、親切、世話好き、賢明、世渡り上手、弁舌が立つ、移り気
◆戌(いぬ)=土/陽
忠義の象徴、家の中の邪気を祓う、勤勉、正直、偏屈、くよくよしがち
◆亥(い)=水/陰
無病息災の象徴、滋養強壮、勇気、冒険、潔白、決断力、短気、頑固
つまり、甲子の日の「甲」は五行(木火土金水)で『木』の気を、「子」は『水』の気を持っていて、木と水は、相性が良い組み合わせで、『自然界の調和がはかられ流れがよくなる』といわれています。
そのことから、物事を始めるのに吉とされています。
第1番の甲子(きのえね)から始まって、第60番目の癸亥(みずのとい)まで来たらまた1番目の甲子に戻る、というサイクルは「年・月・日」のすべてにつけられています。
④甲子の日(きのえねのひ)と神様
財運、金運、商売繁盛の『大黒天様』とご縁のある日で、「金運・商売繁盛」に縁起の良い日といわれています。
また、縁結びにも良い日とされています。
⑤甲子の日(きのえねのひ) 開運アクション
◆甲子の日とご縁のある神仏(大黒天様)へ参拝する。
◆自分で決めたことを新しく始める。
◆お金にまつわることをする。
◆告白する、付き合い始める。
◆婚活する、結婚する・その他、お願いごとをする。
事始めには最適な吉日です。
●この日に行動を起こすと運に良い流れができる。
●この日に始めたことは良い流れを持ち長く続く。
●縁起事のスタートに用いることで、より運気が上がる。
などとされています。
暦の中には他にも良いといわれる日がいくつかありますが、「持続性」や「継続性」があるというのがおおきなポイントです。
⑥2022年の甲子の日(きのえねのひ)はいつ?
2022年の甲子の日は以下になります。
①1月11日(火)天赦日|一粒万倍日|甲子の日|陽遁・陰遁切替日
②3月12日(土)大安|甲子の日|※不成就日
③5月11日(水)甲子の日
④7月10日(日)大安|甲子の日|陽遁・陰遁切替日
⑤9月8日 (木)甲子の日
⑥11月7日 (月)天赦日|大安|甲子の日|立冬 19:45
※不成就日については下記「⑦不成就日」に詳細あり
▼2022年開運暦 吉日 カレンダー
https://pluskigaku.com/kaiun/kaiun-11/
⑦甲子の日(きのえねのひ)の豆知識
ちなみに、1924年(大正13年)、甲子の年に甲子園で施工式が行われました。
「60年に1度の縁起の良い年」「長く続けたいことはこの年に始めると良い」ということで甲子園と名付けられたそうです。
1984年に還暦を迎えた甲子園。次に甲子の年になるのは2044年です。
何かのスタートをきるとき、始めたことを末永く継続させたいときは、甲子の日を選ぶといいかもしれません。
年で考えると2044年、まだまだ遠い先のように感じますが、「甲子の日」でしたら、60日に1度やってきます。
何かの事始めや長く続けていきたいことはこの日を選ぶと縁起がいいですね。
●その他 暦の解説など
◆2022年|開運暦 吉日|一粒万倍日 天赦日 寅の日 巳の日 甲子の日 己巳の日 カレンダー
https://pluskigaku.com/kaiun/kaiun-11/
◆2022年恵方参りガイド
https://pluskigaku.com/kaiun/kaiun-12/
◆2022年 陽遁始め 陰遁(いんとん)始め 運気の流れにのる過ごし方
https://pluskigaku.com/kaiun/kaiun-13/
◆2022年甲子の日の過ごし方 開運アクション
https://pluskigaku.com/kaiun/kaiun-14/
◆2022年己巳の日の過ごし方 開運アクション
https://pluskigaku.com/kaiun/kaiun-15/
◆2022年土用期間の過ごし方 開運アクション
https://pluskigaku.com/kaiun/kaiun-16/
◆夏越しの祓 茅の輪くぐり 人形祓 方法
https://pluskigaku.com/kaiun/kaiun-17/
◆2022年8月8日ライオンズゲートの過ごし方 開運アクション
https://pluskigaku.com/kaiun/kaiun-18/
◆重陽の節句で運気アップ!由来 楽しみ方 行事食
https://pluskigaku.com/kaiun/kaiun-8/
◆正月事始め
https://pluskigaku.com/kaiun/kaiun-9/
◆冬至とは 冬至の開運アクション
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